獣医師が引退を 55歳 に決めた理由とは?
体力勝負になる獣医療
60歳を過ぎたら獣医師をもうやめようと考えていたのは、医療技術面にしても落ちてくる頃だし、視力や体力、感覚も衰えてくる頃で、
「現場の臨床はこの五感が衰えたらもうだめだ」
と考えてきたからです。実際には60歳よりも前、55歳か56歳になれば、フリーになりたいと思ってきました。
そんなに若くしてと思われるかもしれませんが、多くの院長先生のように、70歳になって廃業リタイアしても、その年ではもう身体が思うように動かなくなっているかもしれません。
やりたいことがあっても身体が動かない。
そんな悔しい思いをするくらいなら、早い時期にやめてやりたいことをやればいい。
ただこれも、50歳くらいの時はまだまだ現役でやれると思っていますから、リタイアのことなどは全く考えてはいません。
今にして思えば、55歳頃になった頃に「もう年かな」と感じ始めたことがリタイアを決断させるきっかけだったのかもしれません。
動物病院の将来を考える
この動物病院の承継については、これまでの期間に自分の子どもに継がせるとか、勤務医に継がせるといった方法があったのかもしれませんが、子供たちは大学から自分がやりたい道に進みました。
そして、まだまだ自分がやれると思っていますから勤務医に譲ろうという気持ちはありませんし、勤務医もここで経験を積んでいずれは開業することを目指している人ばかりでしたので、この勤務医に継がせるという選択肢もありませんでした。
それでは結果的に、「年がくれば廃業して引退する」ことになってしまいます。
私は幸いにして、この第三者事業承継の話を聞いて、廃業とは別のリタイアの方法ができることを知りました。
まさに「渡りに船」という感じで、事業承継を依頼しました。
獣医師が引退を 50歳 とした理由
55歳で「年かな」と感じたことがリタイアのきっかけになった
夏目どうぶつ病院 夏目茂・元院長 千葉市美浜区
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