米国 VCA はなぜこの時期に日本への進出を決めたのか?

米国 VCA (企業動物病院)の日本進出について

米国 VCA という企業動物病院をご存知でしょうか。

多くの勤務医、のみならず院長にもあまり知られてはいません。

米国VCAは米国2大企業動物病院の1つ(もう1つはBANFIELDという企業動物病院)で、2017年1月にチョコレート菓子「エム・アンド・エムズ」などを製造する菓子大手の米マースに買収されたことで

日本経済新聞などの一般紙でも取り上げられています。

BANFIELDという企業病院は米マースによって設立されています)。

米国VCAは、全米に900以上の動物病院を持ち、勤務している獣医師の数は5000人以上、検査の専門獣医師も600人以上抱えている超巨大動物病院です。

➡️https://www.vca.com/

この米国VCAのビジネスモデルの特徴は2つあります。

1:2億円以上の売り上げがある動物病院のみを買収していくこと。

2:検査会社としてVCAアンテックという会社をもち、600人以上の検査専門獣医師集団が傘下の動物病院の診療方針などをアドバイスすることで付加価値をつけて客単価を上げること。

米国VCAが日本に設立したVCA JAPANは、日本語でのホームページがあります。

➡️VCA JAPAN株式会社 https://www.vcajapan.com

なぜ米国VCA・黒船はこの時期に日本にやってきたのか?

では、米国VCAがこの時期になぜやってきたのか、その理由について見ていきます。

米国VCAの強みは?

米国VCAの1番の強みは、

検査専門獣医師600人以上を擁する検査センター・VCAアンテックを持っていることですが、日本進出を決めた理由は、AI人工知能技術と遠隔画像診断技術がネットを通じて使える見込みが出てきたことから、

この検査のノウハウが日本で使えると経営判断したからです。

日本の動物病院からネットを通じて画像データを米国の検査センターに送り、

AIや専門獣医師集団が診断することで米国最先端獣医療が日本向けに使われるようになります。

これまでは米国でのこのノウハウは他国で活かすのは困難でしたが、ネット環境の進化がこれを可能にしました。

これから通信技術が4Gから5Gになると、ネットを介しての情報・技術のやり取りは今以上に進歩していくものと考えられます。

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