獣医師の年収から考えると 開業 は得か?損か?
最近の20代、30代の若い獣医師に転職や 開業 の動機を聞くと、「年収の高い低いが動機ではありません」という答えが返ってきます。
年収第一、お金至上主義で考えるのが当然の他業界と比べれば、獣医業界には「お金よりももっと大切なものがあると意識されている方が多い」ことに気づかされます。
それでもあえて獣医師の年収について記事を書くのは、
「獣医師は40歳を超えると年収が上がりにくい職種である」
ことを伝えたいがためです。
「一般業界と比べて、動物病院には管理職がないので、40歳を過ぎてベテランになっても年収が上がりにくいという特徴点があります。
若い頃は年収はどうでもいい、将来もなんとかなると考えがちですが、40代になって年収が上がらないことに気付いても取り返しがつきません。こうした動物病院業界の特徴点はやはり若いうちから意識して行動しておく必要性があります」
(承継開業コンサルタント・西川芳彦氏)
また、50歳を超えると次のリスクが勤務医を襲うことになると、西川氏は強調します。
「さらに勤務医のリスクが高くなってくるのは、50歳を過ぎてからです。
体力的にも限界が近づいている年齢なので、年収が上がるかどうかというよりも、リストラ(解雇)のリスクが高くなってしまうからです」
院長にすれば、最新の獣医療の知識と技術を持った若い新卒獣医師を雇った方が病院の戦力になる。
しかも、給与は50歳代の獣医師と比べると断然違う」
そのため私は終身勤務医で居続けることがこれからはリスクになると申し上げてきました」(西川氏)
20代、30代では意識していない「年収」が、40代、50代になると意識せざるを得ない「問題」になってくるというのです。
「これらのリスクから勤務医を解放するのが開業です。
私は、開業する場合はリスクが高い新規よりも院長の売り上げがあるところからスタートする承継開業をお勧めしています」(西川氏)
新規開業後 3年以内に承継開業により遠隔地移転を実現
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