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獣医師が良好な 夫婦関係 を築くためには?
より良い夫婦関係を築くためのアドバイス
Q:よりよい夫婦関係を築くためにはどうすればいいのでしょうか。
なにかいいアドバイスをお願いします。
ギブアンドテイクの概念
丸屋先生:まずは、夫婦の基本は「ギブアンドテイクだ」ということですね。
これを分かっていないと、20年、30年と結婚生活が長くなると、「不公平だ」と感じるようになっていきます。
夫婦間での「ギブアンドテイク」の関係とは、
互いが70%、80%の満足のできる関係をつくろうということです。
「支配=譲歩」関係ではなく、「ギブアンドテイク」の関係だと、
例えば、家族で出掛ける予定の日に夫が突然仕事が入ってしまった場合でも、妻から「仕事を優先して、自分たちはいいから」と言ってもらえたら、安心して仕事に行けるでしょう。
夫婦の信頼関係をつくるのは、互いに「ギブアンドテイク」の関係であることを理解することですね。
相手への気を遣うこと
また、自宅に居る時、夫は妻に、妻は夫に気を遣っていますか。
たいていの人は気を遣わないから家族なんだ、
自宅なんだと思っていますが、それは真逆です。
「夫婦の愛とは、相手に対して一番気を遣うことである」。
私は、「1番休みたい、リラックスしたい自宅で相手に気を遣わないから、1番休めなくなるんですよ」とアドバイスしています。
つまりは、自分が最大限、相手のために気を遣えば、相手も自分に気を遣ってくれるようになる。
これが1番リラックスできる場をつくるコツなんです。
リラックスの後ろ側には、「わがまま」があります。人間はわがままで満たされることはありません。
〈欲望の肥大化〉と言われますが、わがままはさらなるわがままを生んで行く。
もっともっととなるわけです。
心から相手のために気を遣うことが「愛」である。
この意識を転換すると、自分も相手も楽になります。
見返りを求めないこと
そして最後にアドバイスすれば、気を遣うことで相手に見返りを求めないことです。
求めると、「こんなに気を遣っているのに」となりますから。
これらが夫婦関係を良くするためのエッセンスです。
専門家に聞く、夫婦関係を良くするための「結論」
丸屋真也先生 IFM(家族・結婚研究所)代表、臨床心理士博士
丸屋先生の記事は他にもあります。
夫婦間 コミュニケーション のススメ〜獣医師ver.〜
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