獣医師の 転職 について|どんな時に転職すべき?
Q: 獣医師は、他の職種と比べて、転職が当たり前と捉えられているように思われます。
そこで、どんな時が転職すべき時なのかについてお教えください。
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就職 ・転職で意外と知られていない!動物病院の選択肢杉浦院長: ズバリ言って、「ここに居てもこれ以上スキルが伸びないと思ったら、すぐに次を探して転職した方がいい」と思います。
「3年間は居ないとダメだ」と思って、結構頑張ってしまうからです。
しかし、3年間居ないとダメだということはない。
私は最初の年ですぐに転職したし、3件目でいい動物病院が見つかった。
この動物病院とご縁していなければどうなっていたかわからない。
自分が育たないと感じている動物病院にずっと居続けるのはもったいないと思います。貴重な勤務医の時間は非常に限られています。
Q: 大学を出て、獣医師としてスキルを磨いたり、色々とチャレンジできる若い時に、どんな経験をしているかは、5年、10年経った後に活きて来るように感じます。
杉浦院長: 開業するならば、やはり、自分の人生プランをしっかりと持つことが大事です。
自分を育ててくれる動物病院に巡り会えるといいですね。
そのためには、いっぱい見学に行く方がいいですよというのが、私のアドバイスです。
私は20件近く病院の見学に行って、その病院が一番良くて、そこに入れたことで、今の自分があります。
私の思ういい病院の条件は「人間関係がいいこと」、「高い水準での臨床を提供していること」、「自分に任される環境であること」の3つだと思っています。
もし最初に入った動物病院にそのまま居続けていたら、スキルもノウハウも伸ばすことができずに開業することはできなかったと思います。
獣医師免許は大学受験で狭き門を突破した後に獣医大学で6年間勉強した後に得られるプレミアムライセンスです。その免許を取って獣医師になることが目的ではなく、その後の数年間が本当の人生の分かれ目になるのではないでしょうか。
研修医の時間は限られています。
その限られた時間で何を学ぶかを1年ごとに設定していくといいと思います。臨床ができるだけでは開業はできません。
経営者としての能力は勤務医をこなしているだけでは学ぶことができない場合が多いです。自分の理想とする開業のイメージを常に描き続けることが肝要だと思います。
また、信頼できるメンターに出会うことも大切です。その点では私は非常に幸運でした。しかし、縁というものは運とタイミングもありますが、動かないと得られるものも得られないので、時には考えるよりも体を動かしてみることが必要なのではないでしょうか。
今後少子高齢化、飼育動物の減少、動物病院の乱立を迎えてく厳しい中でもスタートダッシュを切ることができたので、私は事業承継による開業を選択して良かったと感じております。
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おだわら動物病院 杉浦雄一院長
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