なぜ勤務医の開業までの臨床医 年数 が増えているのか?
一昔前までは、開業して院長になるのまでの勤務医期間は5年から6年というのが普通でした。
しかし近年、その期間が長くなる傾向が強くなっています。
それは一体何故でしょうか。
理由は院長が勤務医に辞められては困るから
その1番の理由は、院長が勤務医に辞められては困るからです。
2017年から高齢犬の数が減り始めたとはいえ、未だ勤務医を抱える繁盛動物病院には、多くの高齢犬が来院しています。
人間も同じで、高齢になると、来院する患者さんは重症患者か、慢性病を持った患者です。
これらの患者さんに懇切丁寧に対応していくには、どうしても多くの勤務医を抱えておく必要性がありますが、獣医科大学を卒業して臨床系に進む獣医師は増えてはいません(大学の先生は臨床系に進む学生は減少傾向にあると言っています)。
需要は増しているのに、供給が一定であるがゆえの人材不足がこの動物病院業界でも起きています。
そのため、院長は、今居る勤務医にはできるだけ長く勤めてもらわなければならないと考えています。
5年から6年でその動物病院を辞めて開業して院長になるのが普通でした。
勤務医の独立開業を支援してこられた院長も多くおられます。
しかし今では、
勤務医が辞めて他の動物病院に転職したり、独立開業したり、他の業種に転職したりされると院長自身が困ることになります。
結果として、勤務医生活が長期化する傾向が強くなっているのです。
この勤務医生活の長期化に安心してはいけません。
終身勤務医のリスクについては、この情報サイトで指摘していますので、それらの記事をご参照ください。
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