ピンチヒッター獣医師 とは?

ピンチヒッター獣医師とは?

ピンチヒッター獣医師の必要性について

西川:このピンチヒッター獣医師は、院長の急病等、突発的な出来事で困っている病院に派遣されますので、日本全国場所を選ばずに行くことになりますが、深野先生は首都圏のご出身で勤務先も首都圏です。地方に行くことをどう思われましたか。

深野:面接の時点で、作本元院長から「大阪で1件あるよ」と言われて、「えっ、大阪ですか」と思ったのですが、交通費、宿泊代も別途支給してくれるし、「とにかく病院がピンチだから来てほしい」と言われて、お受けすることにしました。

ピンチヒッター獣医師の懸念点|場所について

西川:勤務医先生は自分が行ったことの無い場所に行くのは嫌だと仰る先生が多いのですが。

深野:この点は作本元院長が物凄く評価して下さいまして、「地方に行くとなると、そこで踏み切れずに尻込みしてしまう人が多いが、深野は一歩踏み出したから人生が変わった」と言ってくださいました。

面接の時はどん底状態でしたが、大阪のピンチヒッター獣医師を経て、今では大病院の院長になっていますから、あの面接で「大阪に行きます」と決断したことが人生をどん底から変えるきっかけになりました。

ピンチヒッター獣医師のメリット

西川:ピンチヒッター獣医師として大阪で6ヶ月間やってみた感想をお聞かせください。

外科手術

深野:面接の時は外科の手術経験がほとんどなく、内科しかできないから、ピンチヒッター獣医師で行ってもどうだろうと不安に思っていましたが、派遣先の大阪の病院の院長先生が手術をどんどんやらせてくれる先生だったので、そこで外科手術の自信がついたと思います。

エキゾチック診療

また、その病院は犬猫のほかに、エキゾチック診療もしっかりとやっている病院でしたので、エキゾチックも勉強できたことが承継開業して院長になった今に活かされていると思います。

さらに一緒に働いていた作本元院長が、私の診療姿勢や得意とするエコーの技術などをみて、「もっと自信をもってやれ。手術で傷口が小さくできるのは、深野の売りになる」と言われて自信がついたことで、今では毎日外科手術をどんどんやっています。

ピンチヒッター獣医師だからわかる患者さんの違い

西川:大阪で初めて勤務されてみた感想はいかがでしょうか。

深野:首都圏の勤務では、「病院にわんちゃんを連れて来てください」と言うと、連れて来るのが当たり前と思っていましたので、大阪ではこの点でかなりショックを受けました。

「わんちゃんを診せてください」と言っても診せてくれない患者さんが多かったですし、薬しか取りに来ない患者さんもいました。

ピンチヒッター獣医師という働き方について

私の場合、生活面でみれば、代診勤務からこのピンチヒッター獣医師になるだけでも大きく改善しました。

また、別の病院に行くことで、院長先生の診療方針の違いから新たな治療法を発見できたりもしましたので、この転職で獣医師としてのスキルが磨けただけでなく、広い視野で物事を捉えることができるようになったり、地方に移動することも苦ではなくなりました。

【小動物臨床】獣医師の転職について

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です