動物病院「 単価 が高いか、低いか」で進む世代交代
売上減少からの動物病院の経営不振、倒産が増えてきています。
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そこで売上を伸ばすにはどうすればいいのでしょうか。
多くの院長は、「値上げ」には抵抗感があるので、値下げ合戦に走ってしまいますが、これでは利益がさらに落ち込むために互いに潰し合う結果にしかなりません。
「私はこんな事態になることを予測していたので、安売りではなく、客単価を引き上げることを院長にご提案してきました。
すると、若い院長を中心に、新しい医療技術にはしっかりと単価をとっていこうという考え方が顕著で、年配の院長の動物病院よりも若手院長の方が単価が高くなるという傾向が強くなっています」
(承継開業コンサルタント・西川芳彦氏)。
つまりは、新しい医療技術・知識を取り入れているかどうかで、動物病院の単価の格差が生まれていることになります。
「単価を上げる場合には、もう1つ、患者さんに対しての説明の仕方が重要になってきます」(西川氏)。
最近、動物病院を替えた、ある患者さんに話を聞くと、「ハムスターの手術をお願いしました。最初はどんぶり勘定で額を言われるのかと思っていたら、手術の明細をきちんとプリントアウトして丁寧に説明して下さったので、2万3000円のその請求額に納得がいきました」とのこと。
年配の院長の動物病院では、まだまだ手書き明細が多い。
若手院長の動物病院では、バソコンでデータを一括管理、公開しています。
この単価が上げられるかどうかでこの獣医師業界にも世代交代の波が押し寄せてきていると言えるのではないでしょうか。
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