開業するなら早い方がいいとのアドバイスを受け、私が転職で専門性を諦めた理由
Q:獣医大学生から臨床勤務医となり、そこから開業医になるまでの間には、「どんな獣医師になりたいか」という、その人なりの思い、人生観による選択があります。
ジェネラリストを目指して一通りのことができる自信が付いたところで開業するとか、専門性を目指して勉強して、その専門性を活かして開業するとか。
伊藤先生は、勤務医時代にどんな形での開業を目指されていたのでしょうか。
伊藤院長:私は名古屋と神戸で勤務先動物病院を転職していますが、ある程度若いうちに開業したかったので、できる限り多くの経験が積める動物病院を選んで就職、転職をしました。
ただ名古屋の病院を辞めて転職する際は、「専門性を身に付けられる」ことを条件に病院を探そうとも思いましたが、そこで年数を使うよりは早めに開業した方がいいと思って、専門性を諦めることにしました。
諦める決断ができたのは、多くの院長先生から「開業するのならば、早い方がいい」とのアドバイスを頂いていたからです。
1つの分野でスペシャリストと呼ばれるようになるには何十年と勤務医を続けて、それだけのスキル、ノウハウ、経験を積み上げなければなりません。
つまりは、その分、開業する年齢が遅くなり、院長として現役で頑張れる期間も短くなってしまいます。
私は承継開業という方法を知っていましたので、一般診療で幅広くやって、自信が持てたら開業する方がいいと判断しました。
⇒ホームページ 藤野動物病院 https://www.fujino-petclinic.com/
藤野動物病院 伊藤太一院長(福岡県小郡市)
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