院長急死・ 即廃業 の動物病院を救った事業承継の事例

院長急死・ 即廃業 の動物病院を救った事業承継の事例

院長急死・ 即廃業 の動物病院を救った、事業承継の2つの事例はこれまでこのサイト「Succession」で承継開業なら新規開業ではできないようなことが普通にできることの事例として、

1、開業資金がない、保証人がいないのに、銀行から融資を受けられて開業できたcase

2、勤務医からいきなり勤務医が何人も居る大動物病院の院長になったcase

3、新規から始めて、この事業承継でもう1件、動物病院を増やしたcase

4、勤務医からピンチヒッター獣医師となり、派遣先の動物病院で出会った元院長とのご縁から病院を事業承継、院長になったcase

などを紹介してきましたが、

今回は、院長が急死すると廃業してしまう動物病院が多い中、この事業承継でその動物病院を第三者に譲って次へとつなげることが出来た、2つの事例について元院長の家族にお話を伺いました。

院長先生が突然亡くなった時に患者さんは?

Q: 院長先生が突然亡くなると、患者さんが非常に不安になります。その時、患者さんたちの反応はどうだったのでしょうか。

堀川様: 私は弟の動物病院の手伝いをしていましたので、患者さんとも付き合いがありました。

「お姉さん」と呼ばれて、近所付き合いやおすそ分けを頂いたり、「○○ちゃん、お元気ですか」と立ち話することもありました。

だから患者さんがビックリされた気持ちはストレートに伝わってきました。

この病院、どうなるの? お姉さん」

「ここ、無くなると困るのよね」と言われて、私は即座に「続けます」と答えました。しかし、どうしたらいいのか、具体的な方法はまったく思い浮かびません。

弟の友人で大学に残っている人が居るので1週間に2日か3日でも来てもらって、その間に後継者を探そうとも思っていました。

「なんとか病院は残したい」と強い思いは持っていましたがそうは言っても、役所での手続き等の用件があるからそれどころではありませんでした。

動物病院の事業承継の選択肢を知る

そんな時、第三者への事業承継をコンサルティングされているメディカルプラザとご縁でき、「千葉での承継ならば見込みがあります」とご返事を頂いたので、一安心できました。

Q: この事業承継はようやく多くの獣医師が知るところとなってきていますが院長のご家族となると、なかなか知る由がないと思います。

今回、どのようにしてこの事業承継を堀川様が知ることができたのかその経緯をお聞かせ下さい。

堀川様: そうですね。普通ならば、家族は知らないでしょうね。弟は以前から病気がちだったので、私が病院を手伝うことがありました。

仕事とか、生活面とか大変なので、経理を手伝ったりスタッフが産休の時に応援に行ったりしていました。そうしたことから他の獣医師先生とお会いする機会がありました。

そして弟が亡くなり、そのお通夜でご焼香に来て下さった獣医師会のメンバーから

「このあと、どうするおつもりですか」と聞かれました。

私は、「できれば、ここを続けたい」と即答しました。

動物病院は閉めたらいけない

ただどうすればこの病院が続けられるのかはわかりませんでしたが「続けたい」との思いだけは強かったのでしょう。

すると、もう1人の先生が「もし事業承継をお考えならば、こういう人がいますよ」と言って、メディカルプラザの西川さんを紹介して頂いたのがこの始まりです。

すぐさまお電話をして、第三者への事業承継をお願いしました。

実は多くの遺族は1年や2年、一旦病院を閉めてもその後に勤務医を雇えばなんとかなると考えています。

それでそのまま廃業になってしまうのですが、これは実に残念なことです。先ほども患者さんに「どうなるんですか」と聞かれて「続けます」と即答したとのお話ですが一旦閉めようとは思わなかったのでしょうか。

 

堀川様: 動物病院は閉めてしまったら、もうダメですね。週に2日でも、3日でも開けるだけでいい。とにかく続けることですね。そうしないと、病院は終わります。

これも7年前の経験があったからでしょうね。

その時は弟が1年間くらい入院していましたから病院を続けていくことは並大抵のことではないことがわかっていました。

その1年間は大学の関係で非常勤の先生をあたり、その非常勤の先生のご縁で常勤の先生がみつかってなんとか続けてきました。

一度閉めたら患者さんは来なくなる可能性がある

そこで一旦閉めていたら、患者さんは来なくなったと思いますね。ペットは病気になると、どこかの病院に連れていかねばなりません。

だから、行きつけの病院に行く。

先生が代わっても、カルテがあれば診療は続けられますが他の病院に行くとなると、検査からやり直すことになります。

そこで新しいカルテになっているのなら再び病院を開けて案内しても患者さんは戻ってはこないでしょう。

ここで終わりと決めて病院を閉めるならいいのでしょうがいつかは再開したいという思いがあるなら、

絶対に病院は閉めてはいけない。

そういう経験をすでにしていたからでしょう。

しばらくは大変な状態が続いても後継者さえみつかれば、病院は残せるわけですから。

 

堀川真理様(元院長の姉)

動物病院の事業承継のメリットとは?承継開業の今と昔

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