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勤務医が動物病院を開業すると、 儲かる のか?
動物病院の勤務医ならではの葛藤
給与が低いために結婚ができないとか、子供に塾通いがさせられなくていい大学へ進学させられないといった形で格差、二極化の波が一般サラリーマンを襲っています。
ひと昔前なら独立開業すればこの苦境から抜け出すことができましたが、今では安易に決断できることではなくなってきています。
毎日の生活費に大変で、独立資金を貯められる状態にもないからです。
では、獣医師の場合は、どうでしょうか。
「サラリーマンの数倍働いているのにこれに見合う給与が払われていない」
という不満が開業に踏み切る動機になっているケースはあるとは思われますが、
圧倒的多数派は、今の動物病院では自分がやりたい手術をやらせてもらえないとか、学生の時からの長年の思いだったとか、年収アップを狙っての独立ではありません。
しかし、年収の多い少ないは家族の生活、子供の教育、そして老後にまで関係してくる大事なポイントです。
そこで勤務医から独立して開業した場合、果たして院長の年収はどうなっているのか、儲かっているのかについてみていきます。
獣医師に意識してほしい 老後 とお金(年収)動物病院の開業は実際に儲かるのか?
承継開業コンサルタントの意見によると?
承継開業コンサルタントの西川芳彦氏によれば、
「新規開業の場合、開業3年以内に年収が1000万円を超えるのは極少数です。一方、繁盛動物病院を引き継いで開業する承継開業の場合、逆に1000万円以下の院長はほとんどいません」。
同じ開業するにしても、新規スタートか、承継スタートかで、院長1年目からの年収に歴然とした差が出てくることになると言います。
「新規開業で儲かって年収を上げられる人もいますが、その確率は極めて低いと言えます。
なぜでしょうか。
その理由は、新規で儲かるパターンが昔と今とで違ってきているからです。
動物病院の新規開業の儲かる パターンとは?
昔は、新しくワンちゃんを飼い始めた人、若年動物が来院したので開業前でも儲かる可能性を読むことができましたが、
今では新規開業の成功パターンが変わってしまいました。
その成功パターンとは、「周辺の動物病院からの転院患者が来るかどうか」です。
転院患者が来るかどうかは開業してみないとわかりません。
開業前に転院患者数が読めないというのが昔と今との大きな違いです」(西川氏)。
動物病院の新規開業と承継開業の 年収 を比較
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